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足底筋膜炎(踵の痛み)

42歳男性。半年ほど前に左側の踵の痛みを発症。整形外科で足底筋膜炎と診断を受け治療を受けているが一向に良くならない。踵の痛みの為か左側の腰痛を併発しているので一緒に腰も治してほしとのことです。

大便・小便とも正常。血圧は116−70mmHg。既往歴は特になし。左踵は踵骨の前内側部と底部に圧痛が認められ、やや熱感があります。腹診をすると臍の右傍と左斜め上と左斜め下に抵抗があり、左側の第九肋軟骨付着部と右側の第十肋軟骨付着部に抵抗を認めました。

踵痛(左)

足の少陰腎経・照海、足の厥陰肝経・太衝
足の少陰腎経・陰谷、足の厥陰肝経・曲泉

腰痛(左)

足の少陽胆経・風市、足の太陽膀胱経・申脉

足の少陽胆経・陽陵泉、足の太陽膀胱経・殷門


【治療開始から2日目・治療回数2回】
  腰の痛みはだいぶ楽になったとのこと。踵の痛みは著変なし。

【治療開始から125日目・治療回数3回】
  久々の来院。高名な鍼灸医の治療を受けに中国まで出掛けたり、知人の紹介で他の鍼灸院に通ったりしていたとのこと。「中国では直接踵に鍼をしたでしょう?鍼をした直後は楽になっても一日くらいで戻りませんでしたか?」と伺うととても驚いた様子。「その通りです。中国では5回ほど治療を受けたのですが持続的な効果はありませんでした」。

それほど重症ではない外傷性の踵骨痛であれば患部に直接刺鍼をすることで効果が得られることもありますが、虚の病態である足底筋膜炎に対しては逆効果です。その旨を説明し、治療を行いました。取穴は初診時と同じ。腰痛が再発しています。

【治療開始から128日目・治療回数4回】
  前回の治療後、一時的に踵の痛みが強くなったとのこと。脈状や腹部の状態からは経脈の変動は特に感じられなかった為、治療は前回と同じ。

【治療開始から134日目・治療回数5回】
  腰痛はだいぶ楽になったとのことでしたが「踵の痛みは特に変化がありません」。

【治療開始から136日目・治療回数6回】
  「今日起きた時、踵の痛みが軽減していました」。

【治療開始から140日目・治療回数7回】
  歩き過ぎた後などにピリピリとした痛みを感じることはあるものの、踵の痛みはかなり楽になったとのこと。

【治療開始から162日目・治療回数8回】
  「(踵は)時々痛むこともありますが、気になるほどではなくなりました」。海外出張を控えているので腰痛予防を治療をして欲しいとのこと。

その後しばらく来院されていなかったのですが、先日近況報告を兼ねて一年三ヶ月振りでお見えになりました。踵の痛みはその後再発することもなく腰痛も治まっているとのことです。

(1)42歳男性 (2)53歳女性
足底筋膜炎(踵の痛み)
 
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